時間どろぼうと風変わりな女の子の物語である。
円形劇場の廃墟に住みついた、もじゃもじゃ頭で粗末な身なりをした不思議な少女モモ。
黙って話を聞くだけで、人の心を溶かし悩みを解消させる能力を持った彼女のまわりには、
いつもたくさんの大人や子どもたちが集まっていた。
しかし「時間」を人間に倹約させることにより、
世界中の余分な「時間」を独占しようとする「灰色の男たち」の出現により、
町じゅうの人々はとりとめのないお喋りや、ゆとりのある生活を次第に失っていく。
本書は、時間どろぼうである「灰色の男たち」とモモの対決というスリルあふれる展開を通して、
1分1秒と時間に追われる現代社会へ、警鐘を鳴らしている。
読んだ時期:
小学生の頃
レビューとか感想とか:
おばさんから何かのお祝いで貰った本。
子供心に時間に対する考え方が変わりました。
と言うか、そもそも時間に対して価値って感じてなかったんですけどね。
時間にはとてつもない価値があって時間ってのはある意味財産だってのを
ちょびっとずつ考えるきっかけになりました。
物語だから読みやすかったし。
お気に入り度:
★★★★
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