本の内容(Amazon.co.jpより引用):
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の7人が訪れる。
島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。
生きて残るのは誰か?犯人は誰なのか?
鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
読んだ時期:
2008年11月1日。
レビューとか感想とか:
いや〜満足満足。これぞまさしく本格ミステリ!
本格的なミステリーが読みたかった所なのでぴったりハマりました。
内容ですが、アガサ・クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」みたいな感じです。
人がいっぱい無人島に閉じ込められてさくさく殺されていく話。
「そして誰もいなくなった」の舞台が島の中だけ(確かそーだったはず。多分)なのに対し
本書は島以外の舞台でもあんな事やこんな事が。。
そして犯人は誰々!トリックはこんな感じ!・・とバラしてみたい衝動を
必死に押さえております。
ここで全部バラしたら明日から見てくれる人がどれだけ減るのだろうか?
ちょっとそんな興味を抱きつつも我慢します。
誰も見てくれなくなったら寂しいから。
本格ミステリーとして、個人的にはとっても満足出来ました。
実は私、ミステリー好きではあるのですが中々読まない人です。
本格的なミステリーって最初の方読むのがかったるいのです。
状況説明とか長いし、人の名前覚えるのもかったるいし
たらたらと殺人事件が起こってたらたらと迷走して・・
と、身も蓋も無い事を感じちゃいます。
読み始めてから夢中に読めるまでにとってもエネルギー使います。
なもんで、中々手に取る機会がありません。
そんな横着な私ですが、謎解きの部分はとっても好きです。
パズルのピースがはまるような感じで伏線が回収されて
最後の1ピースがはまって物語が完成する。
ピースのはまり方が鮮やかなら鮮やかな程、
そしてそこに至るまでの過程が長ければ長い程
あ〜満足した!と感じる人です。
逆に言えば、最後がしょぼいと相当哀しくなりますがね。時間返せ〜!みたいに。
そんな私が満足できた一冊でした。よし、綺麗にまとめた。
お気に入り度:
★★★★★