チーム・バチスタの栄光

本の内容(Amazon.co.jpより引用):
 東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、
 ”チーム・バチスタ”のスタッフに聞き取り調査を行なっていた田口。
 行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の役人・白鳥により、
 思わぬ展開を見せる。とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、
 人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め……。
 果たして医療過誤死なのか、殺人か? ”ロジカル・モンスター”白鳥の推理が冴えわたる。


読んだ時期:

 2008年11月4日。


レビューとか感想とか:
 何でか知らないけど最近また至る所で見かけるようになったので読んでみた一冊。
 ドラマやってるからでしょうか?

 内容は「メス!」とか言ってるおっちゃん達が「あれ?失敗した?」みたいになって
 「いやいや、失敗する訳ねって!誰か適当やったんじゃね?」ってな疑問が湧いて
 主人公Aに「ちょっと調べてくんろ」ってな依頼が行く。
 主人公Aは「あ〜だり〜」とか思いながら調べるんだけど結局お手上げ?
 「ギブアップ!」って言ってみたら主人公Bが登場して
 「んじゃあ俺が調べるから 、おまえサポートね」と。
 主人公Bがいー感じに嫌な奴っぷりを発揮してくれて
 主人公Aの苦難の日々はまだまだ続く。
 そんな感じのミステリー。
 医療現場が舞台だけあってたまに難しい漢字がいっぱい出てくるけど、
 読むのに支障は無いかと思います。逆に医療現場っぽい演出に一役買ってる。
 個人的な感想としては「小説として面白かった。ミステリーとしていまいちだった。」でした。
 まぁ最後の重要人物は一周して逆に新鮮には感じましたが。(って位ベタだった。。)
 犯人探しとかトリック探しを真剣にやる類の本でもないです。
 素直に読み進めた方が面白いでしょう。

 うん、これは映像化し易いと思う。
 皆さんキャラが良いっすね!中々に個性的な面々でした。
 もう、スピンオフ作品をいっぱい作れそうな位。
 後は、読みながらそのシーンが映像で頭に浮かんできます。
 廊下をカツカツ歩いている姿とか皆で大慌てしてるシーンとか。
 「きらきら研修医」よりよっぽど映像化し易い作品ですね。
 えっ?「きらきら研修医」と「チーム・バチスタの栄光」を
 同じ目線で比較すんなって?すんません。
 ん〜、もし作者の方が映像化まで視野に入れてこの作品作ったなら
 凄い才能だと思うんだけどなー。
 強いて難点を挙げれば、詰めが甘いですけどね。
 どーせだったらカードゲーム化もし易いように構成組み立てれば良いのに。
 「俺のターン!電気ショックを発動!」みたいな台詞を混ぜてみるとか。

 最後に、私にとって今作品一番の謎は氷姫こと姫宮さんの素性でした。
 『螺鈿迷宮』で色々出てくるっぽいので今度読んでみよっと♪
 あっ、その前に司馬遼太郎いっとかなくっちゃ。


お気に入り度:
 ★★★★







posted by ササキマコト at 09:24 | ☁ | 小説