バターはどこへ溶けた? (単行本)

本の内容(Amazon.co.jpより引用):
 登場するのは、賢いキツネとのんびり屋のネコ、それと「バター」。
 バターとは、追い求めだしたらキリがない、財産、名誉、出世、権力…の象徴。
 シンプルでなにげない物語には、自分らしく生きるためのヒントが込められている。


読んだ時期:
 2009年5月9日。


レビューとか感想とか:
 ぶぁっはっはっは(≧▽≦)この本さいこー!
 クラス会だか同窓会だかで集まった仲間の一人が
 「バターはどこへ溶けた?」と言う寓話を披露し、
 それを聞いた皆が思い思いの意見を『述べない』ってな展開です。

 この本は「チーズはどこへ消えた?」を読んだ後に読んでこそ真価を発揮する本です。
 表面的にはパロディ本なんですよ、チーズの。
 「チーズはどこへ消えた?」は人&ねずみがチーズを求めて迷路を行ったりきたりし、
 幸せなんて待ってても来ないよ、常に注意深く観察して
 すぐに行動を起こせる姿勢でいる事が大事だよ〜ってな事を言っています。
 一方「バターはどこへ溶けた?」は猫&キツネがチーズを求めて森を移動するのですが
 幸せなんて手に入る時は手に入る。必死な顔して色んな物を犠牲にして追い求めても
 それが良いとは限らないんでっせ、ってな事を言っている話です。

 ページ数的には100ページ無いですし30分位であっさり読める内容です。
 凄いあっさり捕らえればただのパロディ本ですが
 凄い深読みすればチーズに対するアンチテーゼになっています。
 まぁ、そもそも題材が違う気もするので比べても仕方ないかもですけどね。
 ※チーズは「頑張りなさい!」って言うビジネス書的な本なのですが
  バターは「頑張らなくても良いんだよ」って言う人生観的な本な気がしています。

 うじゃあ、私は何をそんなに気に入ったのでしょう?
 それは登場人物(?)の緩さです。タマの奴緩すぎです。
 何か格言めいた事を書こうとするのですが、面倒臭くなって考えるだけで終わります。
 指一本動かすのすら面倒と言うその突き抜けた拘りに感銘を受けました。
 恐らくこの本に出てくるタマは私以上の怠け者だと思います。

 P.S:昨日昼寝してたら昼寝する夢を見ました。



お気に入り度:
 ★★★★★






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posted by ササキマコト at 04:03 | ☁ | その他