本の内容(Amazon.co.jpより引用):
恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、
そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。
ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。
不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。
どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。
読んだ時期:
2009年8月1日。
レビューとか感想とか:
ここまで主人公に対してえげつない作品も珍しい。
そんな感想です。
内容は、主人公の男の子が並行世界に紛れ込んでしまいます。
そこは自分が産まれなかった世界。
代わりに存在するのは本来産まれなかったはずの「姉」。
その世界は主人公の世界とは細かい所が色々違うのですが
それらはほぼ全て一つの大きな違いによってもたらされています。
それは「主人公がいなくて、その代わりにいたのが姉だった」って事。
自分が存在しなかった事によって世界はどう変わったか、
その場にいたのが自分じゃなかった事によって物事はどう進んだか
主人公は、それを嫌と言うほど見せ付けられるのです。
私達は毎日何かかにかの選択をして生きています。
そんでもって、選ばなかった選択肢の結果は分かりません。
これって何気に幸せな事だと思うんですよね。
分からないからこそ「この選択は間違えていない!」と
「今までの自分の生き方は間違っていない!」と
自分に言い聞かせる事が出来るのではないでしょうか。
それがひょっこり「あ〜、あっちを選択しとけばこんな結果になったのにね〜」とか
そんな事言う奴が出てきたら・・・私は泣きます(つд`)
余計お世話だ、ゴールァ!(;゚д゚)って。
人間ってのは基本的に知らなくて良い事も知りたがる生物ですが
知らない方が幸せな事も、確実にあるんですね、しみじみ。
と言う訳で今日は細かいカロリーは知らない事にして
力一杯ジンギスカンを食べてきます!
久しぶりのお肉です♪でへへ。
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★★★★★
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