「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、
同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。
そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと
運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、
必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。
読んだ時期:
2009年12月17日。
レビューとか感想とか:
ちくしょう、徹夜で読んだ。
Amazonさんの煽り文句を見て、ちょっと負けた気がしました。
私は基本的に同じ本を二回読まない主義なので複数回読みたくなるかは別ですが
確かに徹夜で読ませるだけの勢いはあったと思います。
この本を知ったきっかけもAmazonさん。
「乾くるみさんのイニシエーション・ラブ読んでるならこれもオススメ!」な感じで
Amazonさんがオススメして寄越してたので読んでみた訳です。
結論としては、同系統と言えば同系統ですが違うと言えば違いました。
叙述トリックが肝と言う所で同系統。
コンセプトやストーリーはぶっちゃけ全然違います。
叙述トリックの性質もイニシエーション・ラブが1行で全てを翻すのに対し
この本は要所要所に散りばめられている感じでしょうか。
最近読み返したマンガ「るろうに剣心」に例えると
イニシエーション・ラブが「天翔龍閃」であるのに対し
この本は「九頭龍閃」って感じです。フィーリング的に。
「るろうに剣心」を知らない方、良く分からない説明でごめんなさいね。
全体を通しては「上手い小説」と言う印象を受けました。
感動したり心で何かを感じる本と言うよりは、頭で理解して
「へ〜なるほど、上手いなぁ」と感じる本だと思います。
個人的には面白いと感じました。
ただしこの本は、内容や設定、主人公達の行動や信念に対して
好みが分かれる本だとも思います。
何で好みが分かれそうかは・・ここでは書きません。
豪快にネタバレしないといけなくなるので。
気になった方はご自分で読まれるかネタバレサイトでも眺めて下さい。
ちなみに私が同じ本を二回読まない理由ですが、単純に時間が勿体無いからです。
一回読んで心に残らない事は今の自分に必要無いと思うのですよ。
例えば1回目で20%心に残ったとして、読み返した時に得る物は0%〜80%。
その時間で全く別の本を読めば得る物は0%〜100%。
確率の問題です(□-□ヾくいくいっ
お気に入り度:
★★★★
お仕事用Webサイト:
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