嫌味ばかり言う上司、すぐに文句をつける部下、
いつもケンカ腰の同僚…ムカつく相手はどこにでもいます。
しかし、彼らと戦うことは、決して最善の方法ではありません。
戦わず、それでもなお勝つ、というやり方があるのです。
いつも言われっぱなしのあなたへ、やり返さず、逃げ出さず、
堂々と笑顔で対抗する“返し技”をお教えします。
読んだ時期:
2010年2月4日。
レビューとか感想とか:
お、オトナだ。。
これはオススメです。全てのサービス業の方にオススメしておきます。
いや、生ぬるいな。
全ての社会人の方にオススメしておきます。
内容は「イラっ!(−−#」とさせられた時に
自分にも、そして相手にも平和的に溜飲を下げる方法が書かれています。
まぁ方法と言うよりは心の持ちようですけどね。
自己暗示的な物もありますし対処療法的な物もあります。
ですが共通しているのは「概ね相手との関係を悪化させる物ではない」部分でしょう。
結局の所「ムカつく」のは自分な訳です。
逆に言えば例え相手がどんなに不愉快と思われる行動に出ようとも
自分が「ムカつく」と感じなければ幸せでいられます。
どんな嫌味を言われても柳に風。
これっぽっちも腹が立たないどころか生暖かい目で見守る事が出来る。
そのような心構えを作る為のヒントが満載ですよ。
注意点としては、そのように自分を創る為の本ですので
例えば「相手をギャフンと言わせる!」技術が載っている訳ではありません。
ここを間違えると非常につまらない本に感じると思います。
また、後半に行くに従って段々内容がダレてきたように感じます。
これは著者の方がダレてきたのか読んでいる私がダレてきたのか微妙ですが
若干前半部分と異なるように感じました。
ただ全体を通して考えると、ユーモアに富んだ学ぶべき事が多い一冊だと思います。
ぶっちゃけた所、自営でやっているとサラリーマン時代と違った苛立ちが多々あります。
自分を振り返ってみると、サラリーマン時代に感じていた苛立ちや不満は
「理不尽な事(と自分では思っている事)」に対する苛立ちでした。
何でこんな無駄な作業をやらないといけないのか。
何でこんなんで残業させられないといけないのか。
何で毎日わざわざ電車に乗らなくちゃいけないのか。
みたいな事ですね。
客観的に見ると当たり前な事なのですが、
「何で当たり前なのか?」自分に言い訳が出来ない事に対して
不満を覚えていた気がします。
お陰様で今はその手の不満はこれっぽっちもありません。
全部自分で決めているから。
その代わりそれとは別のネガティブな考えが出てくる事があります。
これは不満と言うよりは、どちらかと言うと「葛藤」と言った方が近いと思います。
それは大変そうだからやりたくはない。でもお金が欲しい。
お金は欲しい。でもその仕事を請けると根本が揺るいでしまう。
みたいな感じですね。
あっちを立てればこっちは立たず。みたいな。
基本的にはそれを選んでいくのが楽しみの一つなのですが
やっぱり心のどこかで小心者な私が叫ぶ訳です。
「無難に行こうよ〜」「安全に行こうよ〜」「守りに入ろうよ〜」って。
うっとうしいな〜、もう。
この本を読んでから、不思議とそーゆー声にも前より穏やかに対応出来るようになりました。
「ムカつく『相手』を一発で黙らせる」だけではなく
「ムカつく『自分』を一発で黙らせる」のにも結構有効ですよ、この本( ̄ー ̄)
お気に入り度:
★★★★★
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