キケン (単行本)

本の内容(Amazon.co.jpより引用):
 既にサークルの域は出た。活動内容もそうだが、集う人間の危険度が、だ。
 ヤバイ奴らが巻き起こす熱血青春ドタバタ劇。理系男子って皆こんなに危ないの?
 成南電気工科大学機械制御研究部略称「機研」。
 彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、
 周りからは畏怖と慄きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。
 これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。


読んだ時期:
 2010年2月21日。


レビューとか感想とか:
 ぶぁっはっはっは(≧▽≦)腹がよじれるとはまさにこの事です。
 何から何までスンゴイ好みな一冊でした。遊びっぷりも素敵。
 もう表紙だけでも星5つってな感じですよ!
 ちょっと冷静になって内容を簡単にご説明しますと、
 旦那が妻に大学生時代の思い出を語り聞かせるお話です。
 まぁほぼ大学生のサークル活動を舞台としたドタバタ青春物語なんですけどね。
 それぞれの章の終わりに「話を聞き終えた彼女は目を丸くした」みたいな感じで
 1ページから2ページ程度の描写があり、実際の舞台はその主人公が大人になってから
 妻に昔話をしているんですよ、な設定になっています。
 基本的には爆笑物です。
 爆弾魔な部長、大魔神と言いつつ一番常識派に見える副部長を始めとして
 個性的、かつ多分絶対いないけどいてもおかしく無さそうな面々が所狭しと大活躍です。
 正直、小説を読みながら声を出して笑ったのなんて初めてかもしれません。
 微妙に腹筋が痛いですよ。
 ただ、9割は爆笑ですが残り1割でシンミリさせられます。
 特に、理系の大学で研究室やサークルなんかが
 妙に学祭やイベント毎に力を入れていたりな環境で過ごした方は
 ちょっと昔を懐かしく思えるのではないでしょうか。
 正直、私も大学生時代の楽しかった時期を懐かしく思い返しました。
 さすがにこの本に書かれている所までは行かないですが
 やっぱり色々思い出がありますよね?
 なんか無駄に間違った方向にエネルギーつぎ込んでたなー。みたいな。
 学祭では妙に本気モードで食い物売り込んでみたり
 テストの前日は徹夜で麻雀やって寝坊しないようにしたり
 夏になったら調子に乗って友達の部屋にロケット花火打ち込んでみたり
 研究室で「写真現像してきます!」とか言って暗室にお昼寝しにいったり
 何日も研究室に泊り込みながらも、実は対戦ゲームで忙しいだけだったり
 そんなもんですよね?
 ってな感じで楽しかった時の事を思い出せると思います。
 もちろん今の生活は今の生活で楽しいのですが
 あの頃と今では、楽しさの質が違う気がするんですよ。
 って、いつも通りですが豪快に話が逸れましたね。
 私が有川浩さんの作品とフィーリングが合うだけかもしれませんが
 かなり大満足させて頂きました。
 普通に面白いので特に社会人にオススメです。
 くだらねー!(笑)って笑いながらちょっと昔を懐かしく感じるのが
 正しい楽しみ方だと思います。


お気に入り度:
 ★★★★★






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posted by ササキマコト at 12:42 | 小説