舞田歳三は浜倉中央署の刑事だ。仕事帰りに兄・理一の家によって、
小学五年生になる姪のひとみの相手をし、ビールを飲むのを楽しみにしている。
難事件の捜査の合間を縫ってひとみをかわいがる歳三だが、
彼女のふとした言動が事件解決のヒントになったりもして…。
多彩な作風で知られる歌野晶午が、ちょっと生意気でかわいらしい少女と、
本格ミステリらしい難事件を巧みに描く。
刑事×難事件×おしゃまな11歳=歌野晶午流「ゆるミス」。軽やかに登場。
読んだ時期:
2010年05月29日。
レビューとか感想とか:
「そりゃー無いでしょ、歌野さん」と、面識も無いのに思ってしまった一冊。
内容は、何か事件が起きてそれを刑事である主人公が解決するお話です。
タイトルを見て11歳の少女がコナン君ばりに活躍するお話かと思っていたのですが
実際にはどこにでもいる普通の小学生でした。
要は主人公が事件について云々唸っている時に
ふと11歳の少女の行動(事件には全然関係ない)を思い出し
それがヒントになって事件を解決するってな展開です。
文章自体はゆるい感じで読みやすく、
最後にちょっとしたトリックも仕掛けられています。
ですが私は、事件が起きる→事件の状況を誰かに延々説明→閃いて解決と言う
一般的な刑事ものな展開があまり好きではないのでちょっと残念でした。
・・と書いていてふと気づいたのですが、どうやら私は主人公が警察の話を
あまり好きではないみたいです。
主人公が警察の場合、突飛な展開にはならない事が多く
ちょっと堅苦しい印象を感じてしまうのですよ。
良く言えば王道、悪く言えばワンパターンと言った所でしょうか。
良くも悪くも先の展開が見える本はあまり好きではありません。
どうやら私は良くも悪くもハチャメチャな展開を望んでいるみたいです。
まぁ基本的に退屈が一番嫌いな性格なんで波乱万丈を常に求めています。
と言いつつ、節目節目では結構堅実な道を選んでるんですけどね。
攻めたいと望みつつも守りを固めてしまうこのジレンマ。
仕方ないので、人生においては、王道の端っこをギリギリ道を踏み外さない程度に
ゆる〜い感じで歩いていこうと思います。
お気に入り度:
★★
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