本の内容(Amazon.co.jpより引用):
児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、
多忙な仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。
そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、
校舎屋上からの転落事件が影を落とす。警察の見解通り、これは単なる「不慮の事故」なのか?
だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、
学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。
鮎川哲也賞作家が描く、季節を彩る五つの謎。
『七つの海を照らす星』に続く、清新な本格ミステリ。
「こんなに簡単だったんだ」。
読んだ時期:
2010年8月17日。
レビューとか感想とか:
非常に悔しい事ながら潔く認めるしかありますまい。
騙された!
と言う訳で鮎川哲也賞作家らしい七河迦南さんの小説です。
何の予備情報も持っていなかったのですが、
ミステリーが読みたいなぁと思いながら本屋さんをふらふらしていた時に
目が合ってしまいました。
まぁこの本に目なんてついていないし、私の目も見つけるのは困難な訳ですが
そこは気にしちゃいけません。
なーーんか心を惹かれてしまったので、衝動買いしてみた訳です。
結果的にはこの賭けが大当たり。
私の本に対する嗅覚はまだ鈍っていないと証明されました。えっへん。
内容の方は児童養護施設・七海学園を舞台にした?ミステリーです。
始まりは冬。ある高校で転落事件が起きます。
事故?そんな訳無いと思う。そう判断した主人公は独自の調査を始めます。
その「冬の章」の合間に「春の章」「夏の章」「初秋の章」「晩秋の章」が挟まれており
それらは一話完結型のミステリーになっています。
ちなみに「○の章」の○、季節はそれぞれ事件のあった季節を示します。
それぞれの章はそれぞれの章できちんとミステリーとして完結しているのですが
実はそれがメインストーリー冬の章の伏線にもなっていたりいなかったりするのです。
そして物語は怒涛のエンディングに向けて一気に加速するぅ!!
・・・ふぅ。ちょっとばっかし気合入れ過ぎました。
まぁそんな感じできっちりミステリーしています。
私は騙された!綺麗に騙された!
バッターボックスに立ってバット構えたらラグビーボールが飛んできた位騙されました。
ぐぅの音も出ない位完敗。
と言う訳でミステリー好きにはオススメの一冊です。
気になったら読んでみて下さいな。
お気に入り度:
★★★★★
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