浜村渚の計算ノート/青柳碧人

本の内容(Amazon.co.jpより引用):
 「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。
 天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。
 彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、
 命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。
 テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった。
 新時代数学ミステリー。

読んだ時期:
 2011年7月24日。

レビューとか感想とか:
 まさしく「数学ミステリー」と表現するのがピッタリな一冊です。
 内容は数学を軽んじられるようになった世界で
 数学の地位向上を要求してテロ行為を始めた某数学者に対して、
 警察に協力を要請された数学ラブな女子中学生が立ち向かうお話。
 うん、ぶっちゃけあり得ない世界観ですね。
 基本的にはテロ側が数学に関連するテロ行為を行い、
 女子中学生側がその謎を解いてテロを止めるってな展開です。
 個人的には「名探偵コナン」に近い印象を受けました。
 一話完結型で事件が起きて謎を解いて解決する感じ。
 微妙に黒幕に近づいていくけどまだまだ先は長そうな感じも似ています。
 ちなみに薄々予想がつくとは思いますが、数学だらけです。
 難易度的には難しくない、専門的に勉強していなくても理解出来るネタばかりですが
 数学に興味が無い人に興味を持たせるにはちょっと弱いかなーという印象。
 やはりこの本は数学好きな方が読むべきでしょう。
 数学に関する小ネタがいっぱいで数学に対する愛が溢れている作品ですので
 数学好きな人は微笑ましく読めると思いますよ。

 さて、岩手、宮城、福島を除いて昨日でアナログ放送が終了しましたね。
 アナログマ(アナロ熊)さんも役目を終えて永い眠りにつくようです。
 私がテレビを見るのは外出先のみなので直接的な影響は無いのですが、
 実際のところ地デジってどのくらい普及していたんでしょう?
 いや、公式発表ではなく実態として。
 アナログ放送終了後に問い合わせ・苦情が増加したとのニュース記事を見て
 首を傾げてしまいました。
 別に昨日今日発表があった訳じゃーないですし、
 テレビでもカウントダウン表示してたじゃないですか。
 てっきりテレビ大好きっ子たちはとっくの昔に地デジ対応済み、
 アナログで見てる人はテレビ無くても困らない人達だと思っていたので
 ちょっと意外でした。
 夏休みの宿題をギリギリまでやらない子供たちに
 説教できなくなっちゃいましたね。

お気に入り度:
 ★★★




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posted by ササキマコト at 05:25 | 小説