機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に
繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説。
通常、アメリカでベストセラーとなったビジネス書は、
すぐに日本語に翻訳されるものだが、
本書は世界で250万部売れたにもかかわらず、
17年もの間日本での出版だけが認められなかった。
いわば「幻の名著」である。
◆レビューとか感想とか:
え〜っと、鈍器です。もとい、小説仕立てのビジネス書です。
工場を閉鎖されそうになったおっちゃん達が業務改善を図る話。
ビジネス小説としては楽しめましたが
内容はちょっと回りくどい印象を受けました。
500ページ以上に渡ってあれやこれやと書かれていますが、
結局中身的には
1.業務の目的は「金儲け」だ
2.ボトルネックに注目しろ
3.部分最適化ではなく全体最適化を行え
ってだけじゃねーの(−−?
なんでこんなに長々書いてページ数稼いでんだよ?
……と思ったのですが「ボトルネック」という言葉がビジネス界で普及したのは
この本のお陰なのですか?
なんかそんなん書いてあるのを見て「おぉ、それなら偉大だわ」と
手のひら返した私は「ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
「『ボトルネック』とはなんぞや?」ってのを深く掘り下げた本なので
興味のある方はどーぞです。
読み切る根性があればそれなりに得る物はあると思います。
ちなみにちょっと話がそれるのですがうちらの業界(IT業界の)の
いわゆる「プロマネ」と呼ばれる人たちには是非読んでもらいたいなぁ。
私の経験上ですが、デスマーチ好きな人たちってのは
大抵「後回し」が好きで物の見方が「近視的」。
例えばプロジェクトは大雑把に言って設計・製造・試験と工程があるのですが
それぞれの工程でスケジュールが組まれていたりするのですね。
ほんで設計のスケジュール期限がきても必要な設計が終わっていない場合
どんなことやっちゃうと思います?
お客さまにごめんなさいしてリスケするのは稀です。
この設計工程の遅れを製造工程で取り戻そうとするのです。
よくあるのが大雑把に主要部分だけを決めちゃって細かいところを保留。
製造工程では設計できたところを作っているうちに
保留にしていたところ設計しちゃおう、みたいな発想です。
ある程度の規模までならこれで挽回できたりするときもなくはないのですが、
規模が大きくなってくると、保留部分の設計してたら
製造開始しているところの仕様にも影響しちゃって
既に作り始めているのに慌てて仕様変更してみたり
お客さま調整が不十分で新しい要望がぽろぽろ出てきたり
それをモグラ叩き的に対応したら品質が不十分。
結果、試験工程の工数や手戻りが膨らんでおーまいがっと\(−−)/
みたいなのが多いんじゃないですかね?デスマーチ。
「設計の段階で腰据えればこんなんならなかったのに(−A−)」と思うことが
昔は多々ありました。今は無いけど。
覚えのある方は「後回しにした作業(遅れた工程)」を「在庫」に読み替えて
是非本書を読んでいただきたい!改善のヒントは得られると思います。
個人的には、設計工程を意図的にボトルネックにしちゃった方が
試験工程で辻褄合わせるより良いんじゃないかと思ってたり(−。−)ぼそっ
せめて工程混ぜるの控えよーぜ、と思ってたり(−。−)ぼそぼそっ
まぁ理想論ですけど。
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さて、昨日我が家に二代目左利き用矯正箸が届きました。
ちなみに初代は先っちょが欠けたのでゴミ箱で隠居です。
思い出しますなぁ、初代との思い出。
腕がぷるぷるで釣りそうになったり
上手く動かなくてへし折りそうになったもんです。
その点二代目は甘やかされていますね。
昨日の夕食ではナメコもシラタキも普通につまめましたから。
少しずつですがお箸スキルは向上してます(−−)v
◆お気に入り度:
★★★
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