ぎんなみ商店街の事件簿 Brother編/井上真偽

◆本の内容(amazon.co.jpより引用)


史上初! ひとつの事件にふたつの真実
古き良き商店街で起きた不穏な事件。探偵役は四兄弟と三姉妹、事件と手がかりは同じなのに展開する推理は全く違う!? 〈Sister編〉との「両面読み」がおすすめです!ぎんなみ商店街近くに住む元太・福太・学太・良太の兄弟。母は早くに亡くなり父は海外赴任中だ。ある日、馴染みの商店に車が突っ込む事故が起きる。運転手は衝撃で焼き鳥の串が喉に刺さり即死した。事故の目撃者は末っ子で小学生の良太。だが福太と学太は良太の証言に違和感を覚えた。弟は何かを隠している? 二人は調査に乗り出すことに(第一話「桜幽霊とシェパーズ・パイ」)。中学校で手作りの楽器が壊される事件が発生。現場には墨汁がぶちまけられ焼き鳥の串が「井」の字に置かれていた。学太の所属する書道部に犯人がいるのではと疑われ、兄弟は真実を探るべく聞き込みに回る(第二話「宝石泥棒と幸福の王子」)。商店街主催の「ミステリーグルメツアー」に随行し、長男で料理人の元太は家を空けている。学太が偶然脅迫状らしきものの断片を見つけたことから、元太が誘拐事件にかかわっている可能性が浮上。台風のなか兄の足跡を追う福太たちに、ある人物が迫る!(第三話「親子喧嘩と注文の多い料理店」)



◆感想


 なんか話題になっているみたいなので読んでみました。

 注意事項として本書は『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編』とセットです。
 両方とも入手してから読むことを強くオススメします。
 1つの出来事に対して、Brother編側の視点で進む物語と
 Sister編側の視点で進む物語があるからです。
 さらに、一方を読んだときに解消されなかった謎が
 もう一方を読むことで解消されたりもします。

 ちょっと違いますが、1つの事件に対して犯人目線で進む物語と
 警察目線で進む物語がある、みたいなイメージです。
 両方を読むことで、はじめて全体像がつかめます。

 ということで、読む順番は自由ですが
 両方読まないと本書の真価は発揮されません。
 2冊まとめ買いさせるためのウマい商売ですね、なんつって。

 私はBrother編とSister編を1章ずつ交互に読んでみましたが
 これは正解でした。
 章ごとのつながりが薄いので、Brother編とSister編を交互に読んで
 1章ずつ全体像を把握していった方が分かりやすいと思います。

 ほんで読んでみた感想ですが、個人的には可もなく不可もなくでした。
 試みは面白いと思います。
 新しいことに挑戦しようという精神は大好きです。
 ただ、肝心の物語の中身が……普通(−−)
 面白くなかったわけでは決してありませんけどね。
 前評判によって期待値が上がり過ぎたせいか
 物語自体のワクワク感が個人的には少し物足りなかったです。


◆お気に入り度


 星3つ:★★★


◆日記とか雑談とか


 さて、年末ですね。

 アパートの立ち退き依頼があったときは
 「わーお!(≧▽≦;)」という気分になりましたが、
 何とか2023年中に引っ越しが終わり、
 新居の居心地にもそこそこ慣れ、
 心穏やかな年末を迎えられています。

 良かったっす(−−)しみじみ


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posted by ササキマコト at 14:51 | 小説