教室に並んだ背表紙/相沢沙呼

◆本の内容(amazon.co.jpより引用)


中学校の「図書室」を舞台に、クラスへの違和感や未来の不安、同級生に対する劣等感など、思春期の心模様を繊細に描き出す全六編の連作短編集。



◆感想


 まず前提として、私は結末がハッキリ提示される作品が好きです。
 作中で「あたし、結末がはっきりしないお話って苦手なんだと思う」というセリフが
 登場するのですが「分かるわー」となりました。

 先の展開を読者の想像に委ねて終わる意図も分かるのですけどね。
 料理で言えば、仕上げの味付けを食べる人がするような感じじゃないですか。
 それはそれでアリだけど、作り手が「この味!この味が自分の出したい味なの!」と
 しっかり提示してくれたものを味わいたい派なのです。

 それを前提として、私の好みには合いませんでした。

 まず一話目が、そんなに盛り上がりどころがない上に
 結末もふわふわした感じで「何じゃ?こりゃ」となりました。
 正直、この時点で読むのを止めようかと思いましたよ。

 我慢して2話目を読んだのですが、それ以降は少しずつ面白くなっていきました。
 ミステリー的な仕掛けもあって「やるじゃん(*´ェ`*)」となったのですが、
 最後の最後で……結末がハッキリしないっ!(>A<)

 いや、客観的に見たら、とても良い終わり方をしたと思いますよ。
 余韻のある終わり方で、未来を期待できる良い終わり方です。

 でも、私は結末がハッキリ提示される作品が好きなのです。

 ということで、結末がハッキリ提示されないモヤモヤを複数回味わったので
 個人的な好みには合いませんでした。


◆お気に入り度


 星1つ:★


◆日記とか雑談とか


 さて、11月も終わりですね。
 いよいよ、2024年も残り1ヵ月です。
 今年のキャッチフレーズは「読書2024」なのですが、
 あまり読めていません。
 残り1ヵ月で1年分読書しまっすp(−−)q(無理)


タグ:相沢沙呼
posted by ササキマコト at 06:07 | 個人的にいまいち